来週からirie gymに、新しいトレーニング測定機器「Vitruve FORCE(ヴィトルーヴ・フォース)」を導入します。
少し難しそうな名前ですが、簡単にいうと、トレーニング中の「動く速さ」などを数値で確認できる機器です。
例えば、同じ30kgの重さでも、身体の調子が良い日はスッと速く動かせることがあります。反対に、疲れている日は同じ30kgでも、いつもより動きが遅くなることがあります。
これまでは僕が実際の動きを見たり、お客様自身の感覚を聞いたりしながら判断してきました。
Vitruve FORCEを使うことで、そこに「数字」という客観的な情報を加えることができます。
今回は、Vitruve FORCEがどのような機器なのか、そしてなぜirie gymに導入するのかを、できるだけ分かりやすくご紹介します。
Vitruve FORCEとは?
Vitruve FORCEは、スペイン発のトレーニングテクノロジー「Vitruve」が開発した、トレーニング中の動作を測定するための機器です。
今回irie gymに導入する「Vitruve FORCE」は、2026年に登場した新しいモデルで、日本でも販売が始まったばかりの新しいVBTデバイスです。
僕自身も、これから実際のトレーニング現場で使いながら、どのように活用できるのかをさらに深めていきたいと思っています。
バーベルなどにケーブルを取り付けて動かすことで、
- 動かした速さ
- パワー
- 動作範囲
- 力
- 加速度
などを数値として確認できます。
さらに、今回導入するVitruve FORCEでは、ウェイトトレーニングだけではなく、ジャンプ能力の測定にも対応しています。
実際にどのように測定する機器なのかは、こちらの動画を見るとイメージしやすいと思います。
irie gymでは、これまでもKEISERを使ったトレーニングなどを通して、「どのくらいの力を、どのくらい速く発揮できるか」という部分を見ながら指導してきました。
今回Vitruve FORCEを導入することで、そうした考え方をさらに広げ、ウェイトトレーニング中の速度なども細かく確認できるようになります。
そこで重要になってくるのが、「VBT」という考え方です。
VBTとは?
VBTは、Velocity Based Training(ベロシティ・ベースド・トレーニング)の略です。
日本語では「速度を基準にしたトレーニング」と表現されます。
ただ、「とにかく速く動かすトレーニング」という意味ではありません。
トレーニング中の「動く速さ」を測定して、その日の状態やトレーニング負荷などを考えるために活用する方法です。
例えば、
- 同じ重量を前回より速く動かせた
- いつもより明らかに速度が出ていない
- セットを重ねるにつれて速度が落ちてきた。
こうした変化を感覚だけではなく、数字でも確認できるようになります。
VBTについては少し専門的な内容になるため、今後このブログで改めて詳しく紹介したいと思います。
まずは、「何kg持ち上げたかだけではなく、どのように動かせたかも見る」という考え方だと思っていただければ分かりやすいと思います。
なぜirie gymに導入するのか?
僕がVitruve FORCEを導入した一番の理由は、トレーニングによる変化を、今までとは違った角度から見られるようにしたいと考えたからです。
ウェイトトレーニングでは、「以前より重い重量を持ち上げられるようになった」というのは、とても分かりやすい成長です。
ただ、それだけが身体の変化ではありません。
例えば、
- 以前と同じ重量を、以前よりスムーズに動かせるようになった
- 同じ重量でも、以前より素早く力を発揮できるようになった
こうした変化も、トレーニングによって起こる大切な変化の一つです。
これまで僕が実際に動きを見ながら判断してきた部分に、Vitruve FORCEのデータを加えることで、身体の変化をより客観的に見ることができるようになります。
アスリートだけの機器ではありません
VBTという言葉だけを見ると、「アスリート向けの難しいトレーニングなのかな?」と思われる方も多いと思います。
もちろん、アスリートのトレーニングでは非常に興味深い使い方ができます。
筋力だけではなく、
- どのくらい速く力を発揮できているのか
- 同じ重量に対する速度がどう変化しているのか
- ジャンプ能力がどう変化しているのか
といった部分を見る一つの材料になります。
一方で、僕は一般のお客様にも活用できると考えています。
例えば、
- 以前と同じ重さなのに、今日はかなりスムーズに動いている
- 数か月前より、同じ重量を速く動かせるようになった
といった変化が数字として見えることで、自分では気づきにくい成長を確認できることがあります。
もちろん、すべてのお客様に毎回使用するわけではありません。
必要な方に、必要なタイミングで使う。
まずはそのくらいの位置づけから始めたいと思っています。
数字だけを見るトレーニングにはしません
今回の導入で、僕が特に大切にしたい部分です。Vitruve FORCEを導入したからといって、「数字が良ければすべて良い」というトレーニングにするつもりはありません。
数字が良くてもフォームが崩れていることはありますし、その日の身体の感覚など、数字だけでは分からないこともあります。
これまでと同じように、実際の動き・フォーム・本人の感覚を大切にします。
そこに、Vitruve FORCEによる客観的なデータをプラスします。
測定すること自体が目的ではありません。
より良いトレーニングを行うために測定する。
これがirie gymでの基本的な考え方です。
ジャンプ能力も測定できます
今回のVitruve FORCEで僕が楽しみにしている機能の一つが、ジャンプ測定です。
Vitruve FORCEでは、
- ジャンプ高
- RSI Modified
- 接地時間
- 滞空時間
なども測定できます。
RSI Modifiedは少し聞き慣れない言葉ですが、簡単にいうと、ジャンプの高さだけではなく、「どのくらい短い時間でそのジャンプを生み出せたか」も含めて見るための指標です。
特にスポーツでは、単純に大きな力を出せるだけでなく、
短い時間の中で、どのくらい素早く力を発揮できるか
という部分も重要になります。
そのため、ウェイトトレーニングだけではなく、今後はジャンプなども含めながら身体能力を見ていきたいと考えています。
もちろん一般のお客様にも、目的に応じて活用していく予定です。
まずは実際のトレーニングで使っていきます
来週から、実際のパーソナルトレーニングの中でVitruve FORCEを少しずつ使っていきます。
僕自身も、
- どの測定が実際の現場で役立つのか
- 一般のお客様には、どのように使うと分かりやすいのか
- アスリートには、どのデータを見るべきなのか
- 普段のトレーニングの流れを止めずに、どう組み込めるのか
といった部分を、実際に使用しながら確認していきたいと思っています。
メーカーの説明だけではなく、実際にirie gymで使ってみて、何が分かったのか。
実際の測定結果や活用方法については、今後このブログで少しずつ紹介していきたいと思います。

