今回は、重さのあるボールを床に叩きつける「メディスンボールスラム(Medicine Ball Slam)」をご紹介します。
ボールを持ち上げて、力強く投げ下ろす。シンプルな動きですが、体幹と手足のタイミングを合わせることが大切な種目です。
アスリートはもちろん、一般の方の体力づくりや、ダイエット、ボディメイクにも、目的に合わせて取り入れられます。
メディスンボールスラムとは?
ボールを両手で頭上に持ち上げ、床に向かって力強く投げ下ろすトレーニングです。
腕を振り下ろす動きに、体幹や股関節、膝の動きを合わせます。ポイントは、身体全体を連動させて、ボールへ力を伝えることです。
メディスンボールスラムの主な狙い
肩まわりや背中、腹筋群、脚や臀部など、全身を使うこの種目。大切なのは、それぞれを別々に動かすのではなく、一つの動作としてタイミングを合わせることです。
主な狙いは、次の2つです。
- 全身を使って素早く力を発揮すること
- 上半身と下半身の動きを連動させること
体幹の役割は、姿勢を支えるだけではありません。動きの中で力を伝える働きもあります。
僕が大切にしているのは、鍛えた力を、一つの動作の中で発揮すること。ボールの重さや叩きつける強さだけでなく、身体全体のタイミングを意識して取り組んでいただきたいと考えています。
なぜ素早く力を出す練習をするのか?
スポーツでは、投げる、打つ、跳ぶなど、短い時間で力を発揮する場面が多くあります。日常生活でも、立ち上がる、階段を上るといった動作には、筋力と動作の速さが関わっています。
この種目では、ボールを加速させて手から放すことで、素早く力を出す練習ができます。身につけた力を、速さのある動きの中でも使えるようにしていく。その選択肢の一つとして取り入れます。
ただし、この動きが上達したからといって、そのまま競技や日常動作の向上につながるとは限りません。それぞれに必要な練習や、ほかの筋力トレーニングと組み合わせていきます。
どんな人におすすめ?
アスリートには、全身の連動やパワーを養う補助トレーニングとして。一般の方には、体力づくりや、身体をタイミングよく動かす練習として活用できます。
ダイエットでは、活動量を増やす運動の選択肢になります。この種目だけで痩せようとするのではなく、食事や日常の活動も整えながら、続けやすいメニューの一つとして取り入れます。
ボディメイクでは、筋肉を育てるトレーニングに、素早く動く練習を加えられます。見た目に加えて、動きやすさや体力も大切にしたい方に、目的に応じて組み合わせていきます。
もちろん、最初から強く投げる必要はありません。肩の動かしやすさやバランス、運動経験を確認し、その方に合った負荷や動きから始めます。
目的を理解して取り組む
素早く力を出したいのか、全身の動きを合わせたいのか、体力づくりとして行うのか。目的によって、重さや回数も変わります。
何のために行うのかが分かると、同じ動きでも意識するポイントが変わってきます。普段のトレーニングでも、その目的を感じながら取り組んでいただけたらと思います。
irie gymでは、一人ひとりの目標や身体の状態に合わせて、トレーニングを組み立てています。筋力をつけることも、その力を動きの中で使えるようにすることも、大切にしていきたいと考えています。
鍛えた力を、動ける力へ。
メディスンボールスラムも、そのためのトレーニングの一つです。
体幹をコントロールするトレーニングについては、バードドッグローの解説もご覧ください。

